SNSでの浮気相手とのメッセージは、離婚裁判の証拠として使えますか?

夫が浮気をしている可能性が高く、離婚を検討しています。いけないとは思ったのですが、彼が使っているSNSに勝手にログインして、メッセージを確認したところ、あからさまに浮気をしているやりとりがありました。もし離婚裁判となったとき、このやりとりは証拠に使えるのでしょうか。


メッセージのやりとりが証拠として採用される可能性はゼロではありません。しかし、情報収集の方法が問題視される危険性があります。

結論からはっきりとお答えします。
「SNSのメッセージのやり取り」については、証拠として認められる可能性があります。
ただし、あくまで離婚裁判の場で証拠として認めるかどうかが判断されるため、SNSメッセージのデータ保存状態によっては、証拠として認められない可能性があるので注意が必要です。


SNSメッセージが離婚裁判で証拠として認められる条件

SNSメッセージを証拠として取得したからといって、そのすべてが証拠として認められるわけではありません。
証拠として認めるか否かは、最終的に離婚裁判の場で決められるため「SNSのメッセージのやり取りが絶対的に浮気の証拠として使える」と断定することはできません。

離婚裁判の場でSNSのメッセージが証拠として認められやすいのは、「画面をそのまま撮影していること」です。スクリーンショットや文章のコピー&ペーストは簡単で、証拠を見たときに反射的にやってしまう人も少なくないことでしょう。
しかし、スクリーンショットや文章のコピー&ペーストは容易に改ざんが可能なため、証拠として認められ難くなってしまうのです。
離婚裁判で証拠として認められやすい要件としては、次の通りです。


  1. 浮気相手と複数回の肉体関係があったことが分かる内容であること

  2. メールの場合は送受信の日時が明確に残っていることが重要である


SNSやメールなどは、裁判の場では改ざんの可能性も視野に入れることになります。
そのため「浮気の証拠である」ことも重要になりますが「改ざんがない」「信頼性がある(日付などがある)」ことも、証拠として大切です。
SNSのメッセージの画面データ等が離婚裁判の証拠として使えるかどうかは、事前に離婚問題を得意とした弁護士に相談しておくといいでしょう。


SNSメッセージが離婚裁判で証拠にするときの注意点

SNSのメッセージなどを証拠として使う場合は、注意しておかねばならないポイントがあります。
夫(または妻)のSNSアカウントに無断でログインしてしまうと、それが浮気(不貞)である証拠の収集目的であっても、不正アクセス禁止法違反やプライバシーの侵害に該当する可能性があり、違法であると解釈される可能性もあります。
しかしながら、違法に該当する場合にも、証拠として採用される可能性もあります。
ただ、違法な情報収集に対して相手から慰謝料請求を受ける可能性がある点にも注意が必要です。

今回のように、浮気相手と夫のSNS上でのやりとりを収集する際に「違法だけどやってしまえ。」「浮気の追求のため」と軽い気持ちで、アクセスの許可をされていないスマホやPCに触るのはおすすめはしません。後から手痛いしっぺ返しを食らうかもしれないからです。

そのような法令違反になりかねない証拠収集の方法に手を付ける前に、浮気の証拠を収集できる専門家に相談してみることをおすすめします。

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